先日、西條鶴のスタンダードの純米「大地の風」を飲む機会がありました。普通に売られている定番のお手頃価格の純米なのですが、大変お得感あるお酒です。最初の口当たりでほんのり甘みがあり、後から酸がついてくるので飲んでいてくたびれません。お酒が随分と変わったなと感じ、宮地杜氏の味がこうなんだと思います。レギュラー酒にいいお酒を見つけるとうれしくなります。
今年の春、蔵楽の純米生が出た時も、濃醇な米の甘み(うまみ)と酸がバランスをとるお酒でした。11月発売の生もとの純米にもこの甘と酸がうまく配されています。熟成によるまろやかさと生もとの特徴ある複雑な香味もあいまって、個性のあるおもしろいお酒になっています。「西條鶴」ブランドの味わいのイメージが確立してきて語りやすくなりました。