株式会社 酒商山田

宮城 乾坤一 大沼酒造店 訪問

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仙台日本酒サミットの翌日、宮城の「乾坤一」大沼酒造店に伺いました。
仙台から車で約30分。
宮城県柴田郡村田町に蔵はあります。
この地は、伊達藩の直轄地であり、大沼酒造店はこの地で正徳二年(1712年)より酒造りをされています。
今回の震災では、宮城の内陸部でも大きな被害があり、大沼酒造店も大きな被害を受けておられました。
この写真からは判りませんが、この建物も震災によりズレが生じており、修復はとても難しいと言われておられました。

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お店の内部。
300年前からの重みを感じます。

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江戸時代からの「看板」です。

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現当主の大沼社長と若社長の久我さん。
イチロー(鈴木イチロー)似の素敵な若社長です。

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石室にも大きな被害がありました。
10センチ以上もズレテいるところもあります。
内部の室は大丈夫だったようですが、これを修復するとなると大変です。

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蔵が傾いているため、元に戻すために壁を取り除き、木枠の状態で元の状態に戻すようです。

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屋外に移動した仕込みタンク。

あまり詳しくご説明できませんが、蔵のあちこちに被害がでており、大きな建物だけに修復は大変なようです。
一時は来年の造りができるのかどうか、とても心配しましたが、修復工事も始まっており、どうにか秋以降の造りの時期には間に合うようです。
今回の震災は経営上にも大きく影を落とすことは必死ですが、これからも美味しいお酒を造っていただくために、微力ながら乾坤一の酒造りをお伝えしていこうと新たな決心をして蔵を後にしました。