「亜硫酸無添加のワインがほしい」
最近増えているお客様からの質問ですが、
この質問がもっとも頭が痛い。。。
当店でも亜硫酸無添加ワインとなるとかなり種類が限られてしまいます。
お客様からすると、食品添加物的なイメージから、
「入っていないほうが体にいい」
ということになるのでしょうが、無添加でワインを安定させるためには、
火入れをしたり、ミクロフィルターにかけたりと、本来のワインの美味しさから離れてしまうこともあります。
もちろん無添加で自然な造りを目指すワインもあります。
本日のワインは、
新潟県 カーブ・ドッチワイナリー
「もぐら シャルドネ2014 750ml 2,916円
亜硫酸無添加。でも酵母は醸造過程で亜硫酸を精製するため、裏ラベルに亜硫酸含有と表記してあります。
酸化劣化をもっとも恐れるビールメーカーは、早くから亜硫酸の重要性に気づいていました。
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亜硫酸は非常に還元力が強いことから、食品・飲料や医薬品などの幅広い分野で「酸化防止剤」として使用されており、<略>酵母がもつ自然のチカラで生産された亜硫酸が、“天然の香味安定剤”としてビールを美味しく保っているのです。
サントリーHP
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亜硫酸は高い抗酸化作用を持ち、鮮度の維持に重要な役割を果たしている一方、硫化水素は不快な臭いを有するだけでなく、他のオフフレーバーの前駆物質ともなります。キリンHP
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ちなみに近年では、
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酒類醸造における硫黄の代謝動向が詳細に調べられた結果、アミノ酸代謝との密接な関係が明らかになりつつある。この知見を利用し、アミノ酸代謝を巧みにコントロールすることで硫黄の代謝バランスをコントロールするというアプローチにより、硫化水素の生成をできるだけ抑制しつつ、亜硫酸をより多く生産する酵母が育種されている。
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そうです。
話が難しくなってきました。
元に戻りますと、
亜硫酸無添加のワインを探すお客様は、無添加ワインを探すよりも、より自然なスタイルで造っているワイン(抽象的でごめんなさい。これを書き出すともっと長くなってしまいますので)を探すようが、本来欲しているワインに出会えると思いますよ。(選ぶワインの幅も広がるし、、、)
さて、長くなりましたが、カーブ・ドッチの「もぐら」
木樽内で醗酵・熟成。「またーり」とした口当たりがたまりません。
もう暑いですから、冷蔵庫で冷やして飲んだら、これイマイチ。
常温にほったらかして、翌日飲んでみるとウマイんですよコレが!
(よく読むと裏ラベルには15°ぐらいで飲んでくれと)
ちょっと、空気を含ませることにより味が馴染んで飲みやすくなります。
ぜひ、高めの温度でゆっくりと楽しんでください。
(end)
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