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秋の便り

ひと足早く、「天寶一」「賀茂金秀」の秋のお酒を試飲しました。よく「お酒が進化した」といわれますが、まさにこのお酒たちはその状態なんだと感じます。
天寶一は、以前はやや辛くてビターな風味があったのですが、今年のお酒はそこの部分が旨味に変わって心地よく味が広がるようになりました。
賀茂金秀は、定番のお酒にはない味の深まり、後口までの充実さを感じました。金光さんはもう少し熟成感を出したかったご様子でしたが、個人的には清涼感のある風味、若さが顔をのぞかせるのが好みです。
まだ残暑も厳しく、もうひやおろし、という季節ではありますが、こういったお酒を口にすると楽しくなりますし入荷も待ち遠しくなります。

今日から8月

8月になりました。来週はもう立秋を迎えます。ひやおろしの案内もそろそろ届いています。各蔵元さん出荷の時期もいろいろで、お酒のタイプも様々、例年以上に楽しませてもらえそうです。
先日、旭鳳さんがお酒のサンプルを持ってこられました。中生新千本を使った60%精米の純米酒、現在定番の70%シリーズは辛口に仕上げてありますが、このお酒は米の甘み(旨さ)を残しています。それでいて酸はばっちり、アミノ酸もありでごっつくてとっつきにくいお酒のはずなのですが、濃醇で旨い酒といったところでバランスがとれています。生酒なので口当たりよく、生熟成といった香りはないのでこのまま生で貯蔵してもらってもよさそうです。盛夏が過ぎて少し空気が変わったと感じる頃が投入どき、ひやおろし、というか季節のおすすめで登場予定です。

土佐しらぎく涼み純米吟醸

土佐しらぎくの涼み純米吟醸が好評です。使用米が八反錦のものが完売して今は吟の夢のものを販売しています。八反錦の方はアルコール14%台でしたが、薄さを感じさせずお米の味があり、主張しない爽やかな香りも良く「夏酒」として申し分のないお酒だったと思います。吟の夢の方はアルコール15%台となり、厚味がでて旨みを味わえるタイプで、その分少し芳香の余韻があり酸によるキレも出てきます。こちらもとても香味のバランスのよいお酒だと思います。
仙頭さんのお酒、特に純吟クラスのお酒はここ2~3年でよくなったと感じています。以前より透明感あるきれいさ、繊細さのあるお酒でしたが、その分ピークを早く向かえるのかなという印象を持っていました。最近はその繊細さそのままに、酒質に芯の強さが加わってその進化を感じています。4年前に蔵元訪問をした際、杜氏の竜太さんが熱心なお話をされていた姿を思い出しました。

竹泉さんの梅酒

昨日、「竹泉」醸造元、田治米酒造さんへ社内研修でお伺いしました。そこで梅酒の仕込みに立ち会うことができました。驚いたのは、タンクでの大きい仕込みを予想していたのに反して、広口瓶へ1本、1本の小分けにした仕込みをされていたことです。しかもそれはマイナス5度の冷蔵庫に入れて5年間そのままにしておくとのこと、これも驚きました。
梅は粒のそろった大粒の地元の青梅、やはり良い品質の梅でないとおいしい梅酒はできません。こうしてつくられたものを試飲させていただきましたが、甘みは強すぎず酸味がしっかり抽出され、雑味やえぐみがない上質の梅酒に感じました。色目もとてもきれいです。

さて先週、わが家の梅酒も漬け込みを完了しました。梅は自家製、今年は小粒で、黒点があったりあまり出来はよくなかったようです。ベースはホワイトリカーに香りがすっきりしているような米焼酎をブレンド、梅1K氷砂糖を600gでセットしました。イメージは梅を引き上げるタイミングに注意して、さわやかに飲めるタイプを目指します。残った梅は麦の長期貯蔵酒を使って小仕込にして試しています。さてどうなるのか、今年も楽しにしています。

「山」飲み比べ

先日の地ぐ酒ぐの折、きがる家さんで「亀齢」の山の緑ラベル、黄ラベル(22BY )の飲みくらべをすることができました。2月のきき酒の選択の結果を検証するめったにない機会です。
緑はフレッシュな香味でとても爽やかな流れを持ち、それでいて亀齢らしい味の押しがあります。黄は口当たりがしっかりとして腰がありますが、まだ若さがありもっといい味を乗せてくるであろう期待を持たせます。我々スタッフイメージしてきた仕上がりに思わず笑みをもらし、蔵元さんの造りの確かさをあらためて感じています。緑ラベルはあっという間で完売しましたが
、飲みに行かれたところで2種類がありましたら是非、飲み比べをしてみてください。
今度は今時期しかできない、黄の21BYとの飲み比べもしてみなくてはなりませんね

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