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西條鶴

先日、西條鶴のスタンダードの純米「大地の風」を飲む機会がありました。普通に売られている定番のお手頃価格の純米なのですが、大変お得感あるお酒です。最初の口当たりでほんのり甘みがあり、後から酸がついてくるので飲んでいてくたびれません。お酒が随分と変わったなと感じ、宮地杜氏の味がこうなんだと思います。レギュラー酒にいいお酒を見つけるとうれしくなります。
今年の春、蔵楽の純米生が出た時も、濃醇な米の甘み(うまみ)と酸がバランスをとるお酒でした。11月発売の生もとの純米にもこの甘と酸がうまく配されています。熟成によるまろやかさと生もとの特徴ある複雑な香味もあいまって、個性のあるおもしろいお酒になっています。「西條鶴」ブランドの味わいのイメージが確立してきて語りやすくなりました。

西条酒まつり

日曜日、今年も西条酒まつりへ行ってきました。明るいうちは酒蔵通りを歩き、夜は恒例、亀齢の入魂純米「山」黄色ラベルで一献と杯を重ねてきました。今年は酒はまだ若く、香りも例年より清涼感ありで味もまだこれから奥がある、というように感じました。1年を通しての生が楽しめるというコンセプトの通りで、「山」のちょうど折り返しの位置にあるお酒、ひやおろしがないので秋のこの時期、旬の酒としていけるかと思います。
少し温めてやると、丸みが出て旨さが前に出てきます。熱くしすぎないのがよいかと思います。寄せ鍋が出てくると温かい方がいいですよね。
あっという間の楽しい時間を過ごし、最終電車に間に合うようにまだ酒まつりの余韻の残る西条の町を後にしました。

石鎚

今週はANAクラウンプラザホテルのイベント(銘酒会)で、愛媛県の石鎚酒造の越智さんに協力していただきました。
石鎚をひと言であらわすと「料理に寄り添うお酒」とのこと。この日は5種類のお酒を提供しましたがそれぞれのお酒に魅力があり、最後までまんべんなくお酒が減っていくのをみるとその実力が良くわかりました。
乾杯の純米大吟醸は含んだ香りに華やかさあり、この中では唯一香りの余韻が残ります。純米吟醸山田錦は清涼できれいな流れが心地良い。純米吟醸緑ラベルはTHE・石鎚といった感じのおだやかさのあるまさに食中酒。そしてひやおろしはさわやかな香りを残し、きれいさの中からじわーっと旨さが覗くイメージ。純米雄町(20BY)は冷蔵熟成により老ねなくゆっくりと味が出てきてたところ、お燗もおいしかったです。
どのお酒にも共通して綺麗で整った味わいがあり、蔵元さんの誠実さが伝わるような芯のしっかりした少々ではぶれない強さを感じます。今年は土用酒のような個性的なお酒もあり、またどんなお酒が出来てくるのか、今期のお酒も楽しみにしています

南 ひやおろし

南の純米ひやおろしが入荷しています。南さん直々に連絡があり、今年のは味が違うから是非にとのことでプッシュされました。例年はレギュラー品と同じで瓶囲いなのですが、今年はタンク貯蔵で充分に味をのせたとのことです。フレッシュなタイプではなく、穏やかで熟成した香味、角がとれて豊かさを感じる味乗りをしています。
いつもとはひと味違った「南」も楽しいですよ。

夏・小倉

9月4日 日曜日、小倉競馬場行ってきました。ここは「鼓鞍乃夏」といった白金醸造のオリジナル焼酎があったり、日曜限定の日本酒、焼酎バーが出店していたり(結構、著名銘柄があったりします)お酒に関する情報が発信されています。
それはさておいて、この日、期せずしてあの女の子に出会いました。3年前の小倉競馬場のパドックで新馬戦に出走する馬(ノアウイニング)を牽いていたあの彼女です。今日は小倉2歳S出走のアイラブリリを誘導しています。悠然と歩く馬の横を、歩調を合わせるようにちょっと大きめの歩幅できびきびと歩いています。制するという動きではなく馬と一体化した動きで、馬と意志が通じていい関係にあるのがわかるようで、背筋を伸ばした颯爽とした歩様はかっこいいなと感じました。この世界でずっと頑張っておられたのが
嬉しかったですね。ちなみに彼女は今西さんというお名前で、福島厩舎で助手をされている方です。(なかなか美形です)
レースの方は、小柄な牝馬にこの日の力のいる馬場(雨もぱらついて見た目にも上滑りしそう)はつらかったのか、また+12キロの馬体重増で体調が万全でなかったのか8着に終わりました。敗因がそこにあるのなら、一度立て直してまた活躍できるかもしません。リリちゃん頑張れ、彼女たちの雄姿が映像を通してでも見られることを楽しみにしています。

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