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◎ 2010 年 9 月

誠鏡 純米原酒S600

このお酒の最も気に入っているところは香りです。19BY、2年半の貯蔵ですが古酒らしい熟成香が極めて少なく新鮮さを残しているからです。口あたりのやさしさもあり含んだ時の第一印象がグッド。味わいは少し甘みがありますが、酸もあるために後口のもたつきがありません。原酒でありながらスムースで杯が重ねられます。
広島らしさ、瀬戸内海の穏やかさをイメージできる、とても香味のバランスのとれた長所がいっぱいあるお酒です。

時には香り系

賀茂金秀の金光酒造さんの大吟醸(大吟醸は「桜吹雪」ブランドで出されています)、とてもいいです。全国新酒鑑評会で金賞受賞されたお酒と同じ仕込みのもの、春には生での出荷でしたが現在は火入れとなっています。
何がいいのか、なんといっても芳香の心地よさです。リンゴ様の華やかさがあるのですが、熟れた重厚な香りでなく、白桃様の上品さや爽快さを感じるためか「もうごちそうさま」でなく「もう一杯いけるかな」というタイプに感じます。前菜で合わせて食事の後半に締めのもう一杯、でも大丈夫かなと思います。(自分が香り系が好きだからかもしれませんが)
お酒が火入れになっているところがポイントで、生だと香りがピークを過ぎ、味に甘みが出すぎてバランスがくずれる可能性があります。が、今のお酒はまだ少しシャープな口あたりがあり溌剌とした印象がありますから、暮れからお正月にでもひと味違ったおいしさが楽しめそうです。ひと夏超えた大吟醸のひやおろしといえるお酒、いかがでしょうか。

久礼 辛口純米ひやおろし

当店スタッフの波多野が絶賛しているのが標題のお酒です。コメントは「わかりやすい」。辛口をすすめるのにとてもわかりやすいお酒だからとのこと。
「久礼」は定番を純米の生酒にしているので、同じ蔵のお酒でタイプの違ものを比べてみるのも楽しい飲み方だと思ます。ひやおろしは、火入れなので生と違って香り穏やか、口当たりも凛としており芯の通った酒質です。、口中で広げるた時に旨みの広がる生酒と異なり、舌の両側に広がる味わいが控えめで、飲み込んだ後もそのまま消えていくところがわかりやすい辛口の所以です。
また、ひやおろしの楽しみ方を見つけることができました。

天寶一 ひやおろし

先日、「賀茂金秀」の金光さんがご来店の折、「天寶一」のひやおろしを試飲されながら、「今年のお酒はいいですね」と言われました。自分もあらためて試飲してみたのですが、開栓直後より固さがとれていて、旨いなと感じるお酒でした。
それぞれの蔵に持ち味があって、村上さんのお酒は口当たりがしっかり、力強くボディのあるところが特徴です。香りは少しビターなところがあり穏やか、ひやおろしらしい新鮮さも残っています。何点か飲み比べをするこどで、それぞれの蔵の個性、主張がわかりますのでこれから出荷となるひやおろしも楽しみになってきます。
冷、常温、燗もOKの万能選手、「天寶一純米秋上がり」はすでに品薄とのことです。

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