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◎ 2010 年 8 月

賀茂金秀 秋の便り

金光さんの今年のひやおろしは、1年ものでなく、今年の仕込での常温熟成です。味を乗せて熟成感を出し、一方で若さを残すという設計のため、常温貯蔵後に冷蔵庫に戻したりと温度管理を細かくされたとうかがいました。そのお酒を試飲してみたのですが、香り・味ともに金光さんの意図とされることがわかります。熟成による穏やかな香味はあるけれど、賀茂金秀らしい清涼感を残しており「ひやおろし」らしいお酒だと思います。「ひやおろし」には定番にはない風味があるところが楽しみで、各蔵元さんの個性が発揮されそれぞれに興味をそそられます。
賀茂金秀特別純米 秋の便り、 9/1日解禁です。

中国5県きき酒競技会

一昨日、松江で行われました、日本酒造組合中国支部主催の中国5県のきき酒競技会に、広島県の選手の一員として参加してきました。結果は団体で広島が優勝、個人の部で私が1位をとらせていただきました。
今回のきき酒の自分の中でのテーマは、いかに1つのお酒から多くの特徴を把握できるかということ、を考えて臨みました。マッチングだけなら、最も特徴的なところをとらえておけばある程度はいけるのですが、複数の審査員で作られる標準位を合わせるには、その方の個性、嗜好も反映されるのでこちらもトータルにきき酒できないとなりません。結果は最高の形で出すことができましたが、お酒の講評を聞いた時に、「あっ、ここは自分は把握してなかった」というところがありましたので、まだまだ向上の余地ありと感じています。競技会の形式は、時間内なら何度も利くことができますが、実際の現場ではそうはいかない場合があるので、常に自分のレベルを同じにしておいて瞬時に判断できる力は付けたいと思います。
ともあれ、今回は気持ち良く帰ってくることができました。松江の夜は島根のお酒をたくさん飲ませてもらいましたよ。

初秋?

お盆明け、爐談亭に行ってきました。ここは1年を52週に分けて、初の膳の献立を季節感のあるもので提供されています。今週のテーマは「送り火」。
13日に迎えた精霊を16日に再び火を焚いて送り出す風習で、京都の五山の送り火(大文字)は有名です。そんなわけで、献立は年に2週のみの精進料理で、魚を苦手とする自分にはラッキーな週でした。生麩、湯葉、茄子等を素材としたものを、お酒を宝剣涼香吟醸、賀茂金秀夏純、天寶一夏吟と一緒にいただきました。
お盆を過ぎれば朝夕はしのぎやすくなるのが通年ですが、今年の暑さはどうしたのでしょう。そんな中で初秋の訪れを感じ、行く夏の名残を惜しむという季節感、雰囲気に触れることのできたいい時間を過ごすことができました。お店の方も「ひやおろし」のご案内をはじめており、秋に向けての準備が進んでいます。

雨後の月 純米大吟醸 愛山

前回、新月を引き立たせるために脇役にしてしまった「愛山」ですが、このお酒もすばらしい味わいをもっています。相原社長の言葉を借りると「お米のパワーを感じるお酒」。
かなわさんの会では、後半から締めをこのお酒で通そうと選択していました。飲んで、食べて出来上がってもこのお酒の香味なら存在感があり、飲み続けられるだろうとの意図からです。あわせた料理は「なす床節」「蛸とろろ」「かき天そうめん」といったところで、ややうすめの味のものにこのお酒の品の良さは良く合います。そして、お酒の温度が上がってくると、お米の甘さが際立ち、実際に料理が下げられても、お酒だけで楽しんでおられる方がかなりいらっしゃいました。香り、旨さ、そして酸のバランスがとても良いと思います。前半で大吟醸やその斗瓶取りも出したのですが、後半に持ってきても見劣りがしません。新月で盛り上がりましたが、やはりこのお酒のこの価格にはそれに見合う価値があります。

雨後の月・新月の実力

昨日、かき船かなわさんで開催された「雨後の月を嗜む会」へお手伝いにいってきました。一通りのお料理にそれぞれお酒をあわせていく会で、お酒はすべて「雨後の月」、最高峰の大吟醸斗瓶採りまででてきました。純米大吟
の愛山で締める予定にしていたのですが、デザートが出たその後に予定外で
新月(ニュームーン)が登場。綿密に相性の打ち合わせをしていたので、ここでどうだろうか?と不安がよぎりましたが・・・・反応はグッド。「これおいしい」の声が聞こえてきます。食べて、飲んでさらにその後でのこの反応。存在感のあるお酒というか、このお酒の持つ底知れぬ実力を知らされました。

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