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◎ 2010 年 1 月

宝剣 純米白ラベル

宝剣の純米白ラベル(生酒)は秋にひやおろしとして出荷されるお酒です。緑ラベルの純米生よりはほんの少し華やかな香り、後口にきりっとした若さがありさっぱりときれる、という印象があります。新酒1号の旨さを出したものとは違い、先を見据えた造りなのですが、食中でもすいすい飲み続けることができるタイプです。
昨日、蔵元へお伺いして土井さんにお会いしてきました。麹造りの大切さを
話してくださる中に、その話し方や表情から昨年とは違った自信ようなもの
がうかがえました。1年のうちこの時期にこのお酒、その飲まれるときにベストの状態にもっていく酒造り。大吟醸から定番酒までまったく同じ工程で、同じように手間をかける酒造り。今年も造りへの真剣な思いを感じることができました。
土井さん曰く「期待されているのだから、その期待以上のお酒で応えなくなくてはならない」。この白ラベルはそれに応えてくれているお酒だと思います。秋のひやおろしが楽しみになってきました。

新しき年の始めの・・・

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
「新しき年の始めの初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと)」
この短歌は暮れに販売した、朝日酒造のゆく年くる年のカートンに記されていたものです。万葉集の4,516首の最後の歌で、作はこの歌集を編纂したといわれる大伴家持(おおとものやかもち)。“新年元旦のめでたい時に降り積もる雪のように、良いことが積み重なりますように”の意。家持はこの歌を詠んだ時は左遷されて因幡の国におり、決して恵まれた境遇ではありませんでした。そんな中で精一杯生きた万葉人(びと)の心を探りながら、また気持ちを新たにしていきたいと思います。

さて、わが家のお正月のお酒は「雨後の月」の本醸造生酒でスタートしました。今年成人式を迎える娘が帰ってきており、普段はお酒を飲まないのですが無理やりすすめると、「辛くないしお酒くさくないから」と一口ですが飲んでくれました。たまに自分が飲んでいるお酒を匂いいだけはかいでいたので違いはわかっているようです。この飲みやすさ、入りやすさが雨後の月らしさなのでしょう。日本酒文化の啓発活動はまず身近なところからしなさい、ということのようです。

今年の元日は広島でも雪が積もりました。皆様にとりましても、良きことの重なる2010年となりますようお祈りいたします。

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