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◎ 2009 年 10 月

西条酒まつり

昨日、西条の酒まつりへ行ってきました。最終日の午後なので人も少ないかなと思ってたのですがすごい人、蔵元さんの中はどこもいっぱいで身動きがとれないほど盛況でした。各蔵元さんの工夫を凝らした手作りのイベント、といった印象で、メイン会場の方とは違った趣があります。このお祭りの流れに乗るためには、まずお酒を飲んで気分を高揚させることですね。みんな明るく声がでかい、そしてまっすぐに歩いていない。けど表情は明るくてみんないい笑顔に見えてきます。いい雰囲気を楽しんできました。
暮れて夜は西条にある「かげとら」さんで「亀齢」をじっくり味わいました。まずは入魂純米「山」、今年はまだ香りがフレッシュで熟成がスローです。1年を通してではなく、2年のサイクルでも楽しめそうなしっかりとした酒質。生で夏を越えたこの時点でのこの状態は「山」史上で最高と思います。味も乗っているけど後口に感じる溌剌とした力強さがとても良く、西垣杜氏さんの言われる「へたらないお酒」がこれなんだと実感できます。燗をつけて硬さをとってやると、これもなかなかいいです。
燗なら純米八拾の方でしょうか。ひやおろし、でお話した若さも残して
ますが、旨さがぐっと前面にでて広がります。重厚でしっかりとした飲み応え、酸もしっかりでキレも良い、から揚げ等の揚げ物が出できましたがそれに負けないお酒になっています。
昼夜で酒まつりを楽しんだ、気持ちよく酔えた1日でした。

日本酒の日

10月1日、日本酒の日。私も横川の「笑楽」さんへ伺い、1日解禁のひやおろしも含めて日本酒ワールドを楽しんできました。
今年は「ひやおろし」らしい「ひやおろし」、その商品特性のよくわかるいいお酒を蔵元さんがすごく意識されれいるように感じます。1年のサイクルで見た時に、新酒がら次の新酒までのそのちょうど真ん中のこの時期のお酒、若さと熟成の微妙なバランスの中途半端なところが個性となって、「ひやおろし」というひとつのカテゴリーが確立してきたようです。
1日解禁の「貴」、丸みがある口あたりで後口の抜け方に潔さがあり辛口に感じます。少し温度が上がると甘い含み香と旨さの部分が引き立ちますが、後口の良さは変わらないのでさらにもう一杯へ進めます。そして「七本槍」、最初の1口に清涼感で好印象、味に物足りないかなと思いながら温度
が上がってくると、旨さがだんだんに前に出てきていい余韻があります。程よい旨味を出しながら端正な部分を押し通す所がいいと感じます。
早期に解禁の「賀茂金秀」、本来熟成のゆっくりな特性を把握されて、貯蔵の方法に工夫をこらしてのお酒は、定番では味わえない熟成の風味がうまく組み込まれています。そして「宝剣」、新酒時の印象から硬さが残っているかなの予想を超えて、厚味のある口あたりと広がりのあるお酒になっています。
まだまだ紹介しきれないお酒がたくさんあります。日本酒の日、また、ひやおろしをきっかけにファンの増えることを願っています。

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