酒商山田

気まぐれ森澤コラム

最新の記事

月別アーカイブ

気まぐれ森澤コラム

◎ 2008 年 11 月

宝剣酒造訪問

今週の月曜日、宝剣酒造へ見学に行ってきました。
この日は、仕込みは「踊り」だったので、蒸米を麹室へ引き込む工程と酒母の仕込みの工程を見させてもらいました。どちらの作業も蒸米を広げて冷ますのですが、杜氏の土井さんの動きに目が留まります。米を丁寧に広げて隅々まで目配りをされており、その手が時々止まります。温度を見て、次の作業へ移るタイミングをはかっておられるのでしょうが、こういったところが長年培われてきた勘所、技術なのかと感じます。
土井さんは、杜氏になろうという路線を最初から歩んでこられたわけでなく、自身がやらなくてはならない状況に追い込まれてこの道に入られたと聞きます。回りの人に聞きながら教えを請い、指導を受けながら実践で独自の技術を培ってこられました。自分の麹造りは少し違いますよ、と言われます。そうして今年は杜氏として12回目の造りだそうです。
蒸米を口に含ませてもらいました。外はからっとよく乾いていますが、噛んでみると弾力性がありゴムを噛むような食感、適度な水分が吸収されているのでしょう。
土井さんの目指す酒質は、「味があってきれいな仕上がり」。相反することのようですが、米を溶かさない(雑味を出さない)でも表現できる味わい、インパクトはなくとも飲み続けることのできるお酒と言えば納得できそうです。その元になる原料処理の現場を見させてもらった意義ある見学となりました。
宝剣の今年の1号仕込みのお酒、明日(11月29日)やってきます。

宝剣(ホウケン)=オウケン?

昨週日曜日、CLUB活動の一環として京都競馬場へ菊花賞観戦に行ってきました。
以下は作り話でなくこの内容は事実です。予想も兼ねて毎回移動の車中へお酒を持ち込むのですが、今回のお酒は宝剣=ホウケン→オウケン、オウケンブルースリというネタで勝負。1番人気ですし面白くはないのですが結果は1着、2着3着が穴で勝ちにつながらなかったのは残念でした。
宝剣の純米酒は飲み口のしっかりした、旨みも乗りキレの良いお酒で、車中気持よく堪能させてもらいました。その勝ったオウケンとイメージが重なる部分があります。後脚、お尻のところの筋肉にたくましさがあり、首をあげて堂々と歩く姿は、一本筋の通った杜氏の土井さんのお人柄、そして酒質に通じるところがあるように感じます。キレる差脚、それも長く使えるいい脚は、後口のキレ、開栓後も変化のしにくいお酒という部分にダブります。
その土井さんもすでに蔵入りされ、今月末には新酒が出荷予定でこちらも楽しみです。

今回の観戦のもうひとつの楽しみは、夏の小倉で出会ったノアウイニングの出走。偶然にも日にちが同じになり、あの可愛い女の子にも会うことができました。今回は2人引きで、馬は少しお腹のあたりが丸くなり落ち着いた感じ、そのせいかレースは見せ場なく後ろの方でのゴールでした。次走でどう変わるかまた追いかけてみたいですね。

気まぐれ森澤コラムトップへ

▲