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◎ 2008 年 9 月

充実の秋、賀茂金秀

充実の秋、賀茂金秀の秋の便りが好評です。同窓会で1年振りにあう友人に「ちょっと太ったんとちゃう」と思わずいってしまう、しかし風格もでていいオトナになってたりする、1年貯蔵のお酒はそんなイメージです。
金光さんのお酒は熟成がゆっくりです。賀茂金秀の中では一番濃厚に感じますが、立ち香にはまだ若さがあり、後口も軽快に流れます。が、含んだ時の深みある香り、新酒時にはさわやかでツンと刺激してくるものが、コクを感じさせる穏やかなものになっています。
1年熟成にしてはまだ若いともいえますが、自社の酒質を見極めて、あえてひやおろしでないところが良く、毎年楽しみにしているお酒です。

旭鳳ひやおろし

今年の旭鳳は秋山杜氏が引退され、広島流を受け継ぐ杜氏さんに引き継がれました。従来の「旭鳳」のよさに新たな味わいが加わり、とてもいいお酒になっています。特徴である酸はしっかりあり、ごっつい感じで濃いお酒なのですが、やわらかさ、円熟味があってバランスがとれています。従来はこの時期はまだお酒が固くて酸が浮く状態で、飲み頃はまだ先という感じでしたが、今年は酸度が同じでも旨味にうまく溶け込んでいるように感じます。
香り系のお酒で軽快な味わいのものは、グラスについで長くおいて香りが飛んだ時に寂しい味わいになりますが、このお酒には厚味がありしっかりしています。新しい「旭鳳」、なかなかいいですよ。

雨後の月 純米吟醸ひやおろし 八反

先日、あるお酒の会に出す「雨後の月」を、新ラベルの純米吟醸山田錦にしようと思って相原社長にお話をしたところ、「こちらにしてよ」とかなり強引にすすめられたのがこのひやおろしです。堀本杜氏からもしきりにプッシュしてこられました。
そのお酒ですが、立ち上がってくる香りには酸を帯びた、つーんと鼻をついてくる果実香があります。しかし口に含むと落ち着いた雰囲気になり、喉を通すまでのとても心地の良い感触、すべりの良さがこのお酒の優れたところだと思います。きれいな味わいとキュっと感じる酸、後口に味で余韻を残していくところが従来とは変わってきているように感じます。他銘柄に比べると香りは確かに高いのですが、食中で飲めるお酒に着実に進化しています。

先週の日曜日、小倉競馬場で目に留まった可愛い女の子の牽いていた馬、ノアウイニングが3戦目で勝利。おめでとう!
暑い夏から充実の秋へ、ですね。

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