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◎ 2007 年 11 月

雨後の月、宝剣

先週の日曜日、相原酒造さん、宝剣酒造さんを訪問してきました。
相原さんでは、普段は入ることのできない麹室へ入れていただき、そこで例年とは違う麹作りの話をうかがいました。それは今期の雨後の月の酒質の方針でもあります。上品できれいな中に深みを加える、という方向にしていくためにしっかり麹をつくる(少し口にさせてもらいましたがうまい麹です)とのこと。そして、低温での製品管理が完全ゆえに熟成がゆっくりであることから、出来上がって瓶につめた時点で味わいのあるものにするとのことです。すでに今週、上槽された純米の65%精米のお酒についての相原社長のコメント、「穏やかで荒くない、上品、純米吟醸と間違うくらい」と聞きました。この新生「雨後の月」第一段は、今月の26日に発売予定です。
宝剣さんでは、実際の仕込みの作業を手伝わせていただき、久しぶりに蒸米にさわることができました。土井さんの計らいで、「一緒に作業をすることで気持ちがより伝わるから」、と短時間ですがいい経験をさせていただきました。蔵内も案内していただき、昨年もいい酒ができたけどまだまだ改善できる、ということで随所に工夫をされているのを見ることができました。土井さんの目指すお酒は「自分がいつでも飲みたくなるお酒、それが飲んだ時にへなへなになっていたら駄目ですね、しっかりとした酒質のものを造りたい」とのこと。確かに先日封を開けた純米酒は、約2週間経ったときにも、きりっとしたところを感じるお酒でした。今年はその酒質にさらに磨きがかかるのでしょう。今年の純米の新酒は今月の24日に発売予定です。上槽は22日頃で、搾って間もないそのままがやって来ます。
現場を見て、そのお酒がやってくるのはいつも以上に楽しみです。商品だけでなく、それぞれの蔵元さんの気合をしっかり受け止めたいと思います。

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