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薫る日本酒選手権

2014.09.14

薫る日本酒選手権、私たちもブラインドできき酒をしてみました。短時間だったので1つのお酒を2回だけきき酒しての判断です。判断基準は「薫る」ということで香りが新鮮ではっきりとわかりやすいもの、そして味との調和がとれているものを意識しました。私の1番は品番➆、点数は9.5「而今」純米吟醸雄町でした。口に含んでからの広がる華やかさは心地よく、甘いだけでない酸を感じる香りもありジューシィさを感じます。味わいは少し甘みがあって豊かで、やはり酸味との調和が良く、きき酒だけじゃなく飲みこんでしまいたいと思えるお酒でした。-0.5点は立ち香がちょっとだけ生熟成を感じたから(好みの問題ですいません)。しかし逆を返せば、火入れ酒で生の状態と変わらない、きわめて近い香味であることですから欠点にはならないと思います。

そこで、今期の造り最初に伺った木屋正酒造さんのテーマを思い出しました。

「純粋さを追及しお酒を洗練させる」 お酒を生み出すのは麹菌と酵母、この二つの微生物に純粋な環境を整えてあげることでお酒が洗練される。酒蔵特有の菌が作用してその蔵独特の複雑味を醸し出すことは確かだが、時に人間が制御できないくらいに増えてしまってお酒に悪影響を及ぼすことがある。これをなんとかなくせないか?いろいろな取り組みをしてきたが今年は無くすことのできる手応えを感じている。(大西さんの文章要約)

といった内容でした。きっと今のお酒には手応えを感じられていると思いますし、また次の造りのテーマも考えておられるでしょう。

さて、選手権の話にもどりますが、お酒の9種はそれぞれに個性があって、人それぞれに嗜好の違いもあるので順位はあまり気にしないようにしましょう。また、短時間での判断ですから飲み会をしたあとで「たくさん飲める選手権」をやれば、違った銘柄が浮上してくるように思います。いただいたコメントは鋭い感性を持たれたものや、「生ハムと一緒に飲みたい」というようなご意見ももらっており、私たちも勉強させてもらいました。

 

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