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プロフィール

旬のお酒、これはいいと感じたお酒を気まぐれに紹介していきます。
私なりの感じたまま、蔵元さんからの情報も入れながら、日本酒を楽しく飲んでいただけるように(時には通になってもらうように、時には馬がらみで気楽に)伝えていけたらと思っています。

ゴールドシップ=竹鶴  ドゥラメンテ=?

6月28日、宝塚記念

ゴールドシップはファン投票第一位の人気にこたえることはできるのか?

明日は走る気になってくれるのでしょうか?

 

ゴールドシップをお酒(辛口で)にたとえると「竹鶴」をイメージするとよいかと思います。

見た目骨太でがっちり体型は酒質に通じますし、向こう正面からのロングスパート、スピードの持続は、口当たりからしっかりで濃厚な味わいが持続する酒質にかぶります。

野性の本性を残す性格は、横山典さんが本気で走ってねとお願いしながら、気持ちよく走ってもらうための最大限のサポートをする騎乗と、

自然の力にまかせる酒造り、米、水、麹、酵母が最高の環境で活動するための環境を整える、石川杜氏さんの技術と重なります。

 

さて、3歳最強の2冠馬、ドゥラメンテはどんなお酒をイメージしますか。

見た目はシャープで細めに移る体型、しかしあの瞬発力を生むには強靭な筋肉が詰まっているはず。激しい気性は爆発させるとスピードの絶対値が違います。

淡麗だけれど一本芯の入った口当たりで、後口シャープでキレの良い超辛口のお酒。

皆さんなら何の銘柄にたとえますか?

(ドゥラメンテ骨折が判明したんですね、三冠馬が見れないのは残念です)

雨後の月 辛口純米

雨後の月で最も量の飲めるお酒は何でしょう?

それは辛口純米(1.8L 2,268円)ではないでしょうか。香りも穏やかでアルコール度数

16度、酸も程よく後口のキレがよいという食中酒の王道をいくタイプのお酒です。

最初の入りは軽く感じますが、舌の上には厚み、旨さを感じて、後半で味わいが収束、きりっと締まってドライな印象を残します。

それでも雨後の月らしさがあるのは、ぶどうの香りの余韻があるからでしょうか。

先週末、昨日と外で食事をした折にオーダーしたように、飲み飽きしない定番酒です。

宝剣 涼香吟醸

 

この時期には楽しみなお酒があります。宝剣の涼香吟醸です。

 

夏酒のなかでは香り穏やかで一見地味なタイプですが、味わうほどにその真価のわかるお酒です。今年は昨年に比べてやさしくて丸くなった印象です。よく冷やして含んだ香味は爽快でスムースに入ってきます。口中で広げるときれいな甘みがあり、余韻には「跳ね」があり力強さも感じる飲みごたえ感を残してくれます。温度が上がってきたときの甘みもよく、食べ合わせるものの幅を広げてくれます。最も酒質設計に気を使うと言われる夏の吟醸、今年もいいお酒で楽しませてもらえます。

 

この日は鰆のたたきで(ほんの一切れでの至福の時)を堪能させていただきました。

同じ日、土井さんは焼肉でがっつり飲まれたそうで、冷やしてぐいぐいとも飲めるこのお酒の懐の深さを感じました。

 

広島もみじ酵母の逸品

なめらか、軽快、フルーティ。広島もみじ酵母を使用したお酒の特徴を表現するとこうなります。その良さを存分に発揮させたお酒が2月4日に発売されます。中国醸造の「一代 弥山 純米大吟醸無濾過生原酒」、720mlのみの商品で価格は税込みの1,674円。原料米は広島県産こいおまち・広島県産八反錦で精米歩合は50%ですからかなりのお手頃価格です。一足お先に試飲をさせてもらっています。

「なめらか」・・・新酒でありながら口当たりやさしく角がない、旨みもじんわり広がり心地良い流れです。

「軽快」・・・原酒なので力強さも感じますが、味わいは米質と精米の良さ、造りの丁寧さからよくまとまり酸が少なめで後口にきれいさを感じま

す。

「フルーティ」・・・これを堪能するには新酒しぼりたてのこの時期を逃してはいけません。

華やかで高い芳香を放ちますが、ストレートに来る刺激的ではない、広範囲に口中に広がってくれる印象です。

リンゴ、桃様の酸がおとなしめでスウィートで明るいイメージの香りです。

以上のようにもみじ酵母の良さが堪能できる逸品、おすすめです。

宝剣、賀茂金秀新酒 そして・・・・

いつも気になる2つの銘柄「宝剣」「賀茂金秀」の新酒を飲んでみました。それぞれに特徴があり、また今年もいいお酒に仕上がっています。

「宝剣」は純米(緑ラベル)と辛口純米(赤ラベル)を試しました。ともに爽快な香り、若い熟れる前の青さを感じる果実香があります。この系統の香りは飲み続けて疲れないのと、開栓してから時間を置いたときに甘ダレしないのところが好ましいです。きれいだけれど味わいもある「宝剣」、今年は土井さんからは「甘み」を出すというコメントをよく聞きます。含み香とともにこの「いい甘み」が感じられ、お酒にボリュームを持たせているようです。やや硬い印象のあった数年前より柔らかさが感じられます。緑ラベルはは後口に味わいの余韻が残り、赤ラベルは超辛口ながら前半の甘みから一転、スパっときれいにさばけていきます。比べると楽しいですね。

「賀茂金秀」は純米しぼりたてのあのぴちぴち、超フレッシュもよかったのですが、何といっても純米吟醸雄町(黒ラベル)が抜群です。香りは宝剣に比較すると華があり程よく熟したイメージの果実香です。ガス感がある中に米の旨さ、宝剣と共通する味のふくらみ、柔らかさを持っています。しぼりたての少しビターな新酒らしい後口と違う「旨いなあ」とうならせる余韻を残してくれました。

さて、話題を全く別方向に。赤ラベル、緑ラベル、黒ラベル。色は3枠、6枠、2枠ですね。しかし、宝剣の文字は金の箔押し、そして賀茂「金」秀。共通項の金=ゴールド、そう、ゴールドシップ。有馬記念のお話で恐縮ですが少々お付き合いを。

先のジャパンカップではかつてないオールスター揃いでしたが、1頭だけ何か欠けてましたね。そこを見向きもしないでここに照準を定めてきたのがこの馬です。誰かさんが、春のきき酒競技会はお酒が大吟醸の出品酒で差がわかりにくいが、秋は純米の市販酒でわかりやすいというように、馬にもフィットするレースがあるはずです。コース、距離、開催時期、馬場状態、レースの流れというか性質等々。その得意なものが冬の中山2500mなのでしょう。

それを置いて、一番と思っているのがエピファネイア。昨年、オルフェーブルが出走でも本命に推す予定にしていました(不出走で残念)。 理由は昨年秋勝った神戸新聞杯を観戦に行ったからで、残暑厳しい中で発汗激しくかなり入れ込んだ状態で楽勝し、その勢いで菊花賞も強い勝ち方だったためです。ジャパンカップで一足早く復活しましたが、騎乗した騎手が「規格外」と表現するように、もろさもあるがそれ以上の魅力のある馬です。好きな馬、追いかける馬は必ず買う。来なかった悔しさより、買わずに来た悔しさは大きいから。

2頭で1、2番人気になってしまいそうですが、どの馬が勝つにしても、お酒のように味のある内容の濃いレースを期待しております。

落としどころがちょっと強引ですね、失礼しました。

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